yukiuta235の日記

クソブログです。エロゲとアイドルと、ごく稀に読んだ本の話をするかもしれません。

加奈~いもうと~

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僕がこのゲームを紹介する時は常に端的です。

「いいか。病弱な、義理の、妹が、死ぬんだよ」

基本的に僕は、このゲームをやって泣かない奴は人じゃねえと思ってる、加奈~いもうと~のお話。当時は韓国ドラマで脚本がぱくられたなんて一部で話題になったり、筑紫哲也の番組で出てきたりで、何かと騒がせたゲームでもあったなあとしみじみしてみたり。

病弱で外の世界をほとんど知らない妹・加奈と、それを必死に守り、慈しむ主人公・隆道の純愛物語といえば聞こえはいいけれど、落とし込んでいくと結構ドロドロした話でもある。純としてるのは妹の加奈だけであり、それ以外には外の生活があるわけだし。

近親相姦とか、実は主人公には彼女が居たりで、意外と社会的メッセージも強かったりして、その辺はさすが田中ロm……山田一だなあと。そしてこのドロドロ感があるにも関わらず、悪者がいないってのがこのゲームの作りの上手さである。もっとわかりやすい悪者がいたって話としては十分成立したとは思うんだけどね。いや、果て青みたいな感じの加奈ってのもやだけどさ。

んでまあ、実はドロドロってのは割と脇道の話で、本道を通ってるのは、人生観、そこから生まれる死生観。そしてそこから湧き出す、心にぶっ刺さる言葉の数々。僕が一応社会人できてるのは、このゲームの名言あってこそのところもある。

んー、というか、そもそも人物の配置に無駄がないというのも大きいかな。なのでストーリーに入り込みやすくなってるってのはあると思う。その代わり遊びがないと言われてしまうと、返す言葉がなかったりするんだけど。遊びというか、氏のスッキリとした文章にコミカルさを放り込んできてるという意味では、家族計画の方が勧めやすい作品であるのかなあ。

 

はっきり言う。重い。このゲームは内容が重い。が、重いがゆえに、ハマればとことんぶっ刺さる作品になってる。それなりの覚悟をもって臨んでいただきたい作品ではあります。その代わりの読了感は僕が約束します。

結構話の核心部分はぼかして書いてるからふわっとした感じの文章になっちゃうのはしょうがないのかな。もっとネタバレ上等で文章を書くのだとすると、加奈以外にも魅力的なキャラクターがたくさんいるから、そこに対してアプローチしてあげたいなあって思いも出てきたりして、そうするとみたいなジレンマに陥ってたりはします。2回目にして勝手に手詰まり感を出していくスタイルでお送りしております。

もしこれ読んでやる人がいたとして、これだけは言っておきたいのですが。

夕美すげぇいい女だから、そんなに嫌いにならないでやってくれな。

あ、あ。後言い忘れてたことがあります。

加奈がちゃんと病気治って生きていくっていう√もあるにはあるんですけど、それはなんつーかな。テーマが重いが故の救いの√って考えてやってもらうと温度としてちょうどいいかなって思います。

 

次回予告なんだけど。うーん。

基本的に今回の思いつきは、twitterのフォロワーに向けてという側面が強かったりするので、そういう人たちにも向けた作品紹介をしたいなあと思ったりします。丸戸作品とかね。でも君望の話とかもしたいんだよなあ。でもそれ散るとか、おれつばの話をして王雀孫ワールドの話とかもしたい。

エロゲ好きは語り始めると何でも話したがる。やっぱりただのオタクじゃないか、僕は。