yukiuta235の日記

クソブログです。エロゲとアイドルと、ごく稀に読んだ本の話をするかもしれません。

キラ☆キラ

http://dlsoft.dmm.co.jp/detail/kgf_0004/

えー、つい先日、瀬戸なんとかさんがエロゲ界に戻ってくるということを今更知りまして。書かずにはいられないな、と。


んー、また歴史から語ります?と言ってもどっから語ればいいのか。元々フロントウイングがーとか言えばいいのか。そこまでいくと話長いな。

瀬戸なんとかさんの前作、SWANSONGで一緒になったOVERDRIVE代表、bambooさんがその文章に惚れ込み、一緒に作品を作ろうとなって生まれたのがこの作品です。

正直SWANSONGであったり、グリーングリーンシリーズに関しても今後語りたいとは思うんですけど、とりあえずは入りやすい作品から勧めてみようと思います。SWANSONGはハードルが高い。でも寒い時期にやって欲しい作品なのも確かなんですけど。


んーと、概要としては、学園最後の思い出作りとして、主人公とヒロイン達でバンドを結成、それが思いのほか面白かったのと、評判が良かったのも相まってそのまま全国ツアーに出るっていう、なかなかロックな作品です。

この旅行自体もすげえキラキラしてて読み応えあるんですけど、本番はこのツアーを終えて、元の生活に戻った後。主人公やヒロイン達が抱える現実に向き合うっていう感じなんですけど。


話逸れるようで逸れませんが、瀬戸なんとかさんはよく鬱ゲーライターと称されます。確かに作風自体はそこまで明るい感じなのかと言われると、別にそんなことはない。かと言って鬱として割り切ってしまうにはあまりにも惜しい。

この作品に関しても、√によってはかなり重い内容だったりするんですけど、これを重いで片付けてしまうようではあまりにもあんまりです。そこから溢れ出るキラキラを、存分に堪能して欲しいなと思います。このゲームは、というか基本的に瀬戸なんとかさんの書きたいことは、人間讃歌です。


後この作品で評価が高いのが、音楽。bambooさんと言えばバカとテストと召喚獣OP等を手がけた人としても有名。自らスタジオを作り、スタジオと結婚したと言い張るロックンロールも堪能して欲しいと思います。

あのねー、音楽がマッチングしすぎなんですよ。ある√のED直前でこのゲームのOPのインストが流れるんです。で、OPのfullをちゃんと聴き込んでると、ここでインスト使う意味が完璧にハマるんですよ。この流れから最後の台詞を読んで、EDになだれ込むんですけど、もうね、ボロッボロに泣けますから。話の帰結としても、演出面でも、かっちりとはまりますから。ええ。


後、上記で書いた√以外に関して言うと、結構解釈のしがいがあると言うか、ついつい考察をしたくなる仕上がりになってます。何故こういう帰結を迎えるのか、っていうのを真剣に考えるとものすごく腑に落ちると思います。実際これをやった後、当時の個人サイトでアホみたいに長い考察を書いた記憶があります。もうサーバー自体がサービス終了してるんで、探しても出て来ないと思いますけど。


ちょいネタバレしつつ書いたらかなり熱くなってしまった。少し冷静になってまとめます。

特徴として、キャラクター達の長セリフってのもあると思います。そこを踏まえつつしっかりと解釈しながら読み進みてもらえればと思います。後、似たように登場人物の独白がよく出てくるロシア文学が読みたくなります。ドフトエフスキーはいいぞ。

序盤から中盤にかけては本当にいい青春してます。そのキラキラと、各√で辿り着くキラキラに関して、しっかりと感じてもらえればと思います。


ダメだ。まとめようとしたけど、どっから書いていいのかわかんなくなってしまった。でもそれくらい好きなんです。2007を代表する一作です。1500円なら間違いなく買いです。

やったらどうでしょう?じゃない。

有無を言わさん。やれ。


あ、別名義で小説も書いてますんで、正直そっちの方が入りやすいは入りやすいと思います。ドッペルゲンガーの恋人か、つめたいオゾン辺りが入り口としてはおススメです。

逆に死体泥棒とか、電気サーカスとかはワールドに取り憑かれた人が読む作品なんで、はい。


とりあえず僕としては、瀬戸なんとかさんがこの名義でまたエロゲを書くなんぞ夢にも見てなかったので、とりあえず発売されてクリアするまでは頑張って生きようと思います。