yukiuta235の日記

クソブログです。エロゲとアイドルと、ごく稀に読んだ本の話をするかもしれません。

Re:Lief 〜親愛なるあなたへ〜

http://dlsoft.dmm.co.jp/detail/rask_0001/

チラッと調べてみると、サジェストでパクリって出るんで「あーそうねえ。そう取られてもしょうがないよねえ」なんて思いつつお話ししてみようかと思います。エロゲって既にメインストリームから置き去られてしまった紙芝居と呼ばれる部分もあるし、わざわざムキーとなるのも違う気もしますしね。

でもなんでしょうかね。それでもエロゲはやっぱり好きなんだよねっていう人たちが根強く作ってくれてるんだと思いますし、メインストリームから置いていかれたオタクたちが未だに集まって小規模にわいわいやってる、今のエロゲ界隈も好きです。そもそもが「オタクならエロゲは通ってるものである」とされていた時代がおかしかったのかな、とも思います。業界がどんどん縮小していくのは寂しいものがありますが、 今の方が正しい姿なのかななんてぼやいてみたり。

でもメインストリームであった時代のエロゲも駆け抜けてる僕なので、やっぱり人生観とか、僕の中の核の部分となるものはエロゲからも形成されてるんだろうなと思います。あの頃の大人たちは未だに作品を提供したりしてくれてて、嬉しいやらなんやら。

 

閑話休題。なんでこんな話をしたかというと、そういうものを再確認してみようというか、かつて通り過ぎた時代から色んなものを取り返してみよう、みたいなことが、テーマとして転がっている作品です。なんですか、やっぱりかなりタイトルが近しいアレがよぎってる皆様は恐らく利口ですよ。

でもエロゲって企画に何年も費やすことがあるんで結構被ったりみたいなのはあると思いますよ?一応のフォローだけしとくと。

近年1√だけで殺しにくるとか、ワンシーンの一挙加勢、みたいなゲームが減ったような気がします。全体を通してのゲームをこなすことで全てが完結する、みたいな。全体としてゲームの作りが丁寧、的な。

「いやおっさん何言ってんの、ゲームなんだから全体通さないと面白い面白くないなんてわかんないでしょ」なんて仰る方いるかもしれないんですけど、かつては結構そうでもなかったんですよ。現に2015年の金字塔、『サクラノ詩』は、制作期間が長すぎたせいなんでしょうけど、「あー、この√ってかつて作ろうとしてたゲームの名残なんだろうな」みたいな話ありますからね。俺の真琴最高なんだけどね。

後はアレですか。シナリオライター毎で明らかに出来が違うな、みたいなのも少なくない業界でした。その出色が濃かったのは『Rewrite』とか。アレも全体通してみると見えてくるものは違いますけど、他ライターが書いたのが明らかにわかる、ちょっと荒さの出た作品のような印象を今でも持っています。もちろん複数で書いたが故にがっちり噛み合った怪作も、エロゲ業界広いので存在します。マイナーですけど『長靴をはいたデコ』とかね。

 

んで、また話逸れたんで戻しますけど。

このゲームも、全体を通した物語が存在して、派生として各ヒロイン√が存在する、みたいな作りです。当時の僕はこんなことを呟いています。

https://twitter.com/yukiuta/status/869488920878305281?s=21

どうしてもヒロイン達がグランドエンドへの布石になってしまいがちではあるんですが、一本の物語として通してみると綺麗かつ丁寧に描かれている、今時の作風だなあという印象を強く受けました。

他の特徴としては、ものすごい力強いメッセージ性というか、強烈なセリフというのがあったわけでもないっていうのもあると思います。こういう言い方をすると悪く聞こえるかもしれませんが、全体を通しての雰囲気としてのメッセージが、じんわりと伝わってくる感じがまたいいなあと。

どこが良かったとか、このシーンは絶対に見とけとか、そういうゲームではないんですよ、これ。オチが衝撃的なわけではないし、展開としてもなんとなくは読めますし。ただ全体としての作りの丁寧さが伝わってくるので、そこを堪能してもらえるといいなあと。

こういう作品がちゃんと表に出てくるのは、なんというかこれも時代なのかなあという気がします。かつてだとまず作られ辛かったのかなって気もしますし、もし作られてもなかなか評価されなかったような気もします。良くも悪くもインパクトの強い作品が目立つってのがあったのかなあって。うーん、でもとらハとかもあったしなあ。全部をくくるってのも良くはないかなあ。時代の考察とかもちょっとしてみたいですね。この時代の作品のランキングを振り返ってみると〜的な。

 

これを強く推したいとか、ここを見て、とかいう作品ではないです。ただちょっと社会に疲れちゃったエロゲに親しみのある諸兄に対して、優しく背中を押してくれるような、温かみ溢れる物語になっています。強くもなく、かと言って何も残らないわけでもなく。こういうのでいいんだよ、こういうのでって感じですかね。

 

結構横道に逸れつつも、少し熱の入った文章が書けたような気がします。ちょっとだけ気合い入れて書いてみたいなあと思って、今までちゃんと文章にしたことないゲームを叩き台にあーだこーだしてみました。

というのは、10年くらい前に個人で持っていたサイトの文章を発掘しまして。なんていうか、今でも大してまとまった文章書けないのに、さらにとっ散らかってて、「よくこんなんをネットの海に垂れ流してたなあ」なんて変な関心をしてしまったんですけど。ただ当時の熱量みたいなものはすごく見えて。そこだけは今より確実に優っている文章だなあなんて思ってしまって。

だったら今の僕がちょっと熱入れたらどうなんのかななんて思って書いてみたんですけど、なかなかどうして、集中力が保たないですね。何時間もテキストエディタに張り付いてよーかけたもんだなあと。SNSの手軽さに慣れてしまっているという側面も否めないとは思いますけど。また忘れた頃に長文限界オタク欲が湧き上がってくるかもしれません。自分でも何言いたいんだかよくわかんないですけど。

 

MUSICA!のCFすごいですね。まだこの熱量が業界に残ってたんだなと思うと、なんだかよくわからない気持ちになります。今だバカやろう的な感じですかね、多分。

後は買ってないけど欲しいリストや、今後出るから買おうリストが何点かありますので、その辺の回収もしたいなあと。はぴねす!2の元長柾木で何がしたいのか感がすごいってのが、個人的には割とホットです。