急に推しが居なくなるということ
まず色々の大前提として。
around30の私は、欅坂46が好きです。オタクというと怒られるような気がするので、ファンぐらいで収めとくのが無難でしょうか。
ここはそもそもエロゲの話でもしましょうか、というテイで立ち上げてるブログなのでお門違いなのはよく理解してるつもりなんですけど、急に推しが居なくなるって、なんていうか、すごいんですよ。どこかに今持ってる感情を吐き出さないとやりきれなくなるくらいに。
でもこのブログの最初のテーマは自己満足だったような気もするので、気が済むまで自己満足出来るような文章を書きたいと思います。アイドルの話をしっかりするのって初めてだからやや緊張もしてたりするんですけど。エロゲよりも圧倒的に知識量が足りない。その辺は補足不足でしたらごめんなさいを先にしておきます。
というわけで、まずはこちらをご確認ください。
http://www.keyakizaka46.com/s/k46o/news/detail/O00125?ima=0000
志田愛佳という子が卒業を表明しました。いや、そもそも表明なのか?えー、どこから説明すればいいんでしょう。
うーん、そもそもアイドルの卒業ってどういうものなのか、っていう話からした方がいいんですかね。もちろん例外はあるんですけど、秋元康プロデュースアイドルに関しては、下記の流れでほぼあってると思います。
卒業表明→卒業までの活動期間が発表される、同時にイベント等が立て続けに決まっていく→最後の出番で本人からの〆コメント
大雑把に言うとこんな感じ。各グループエース級が卒業となると上記の流れの規模がどんどん大きくなっていく感じですかね。乃木坂ファンの方々は西野七瀬で大忙しのことと思います。
で、賢明かつこのブログを見に来るようなアホの方々はお気づきかと思うんですけど。このアイドルの卒業が異端すぎるわけです。
上記の流れを全く無視して、公式からの発表ではい、おしまい。
推しじゃなくても「ちょっと待てや」という展開になってるわけです。推してる側からすると全く理解が追いつかないわけですよ。この報を聞いた直後の志田愛佳推しメンの、ゆきうたさんのツイッターを確認してみましょう(とはいえ、多少落ち着きを取り戻した後ですが)。
https://twitter.com/yukiuta/status/1063318334769266689?s=21
この当時のゆきうたさんですが「理屈ではわかってるけど感情が追いつかない」と述べていますね。この「理屈」に関する部分にも説明が必要だと思いますので、数日後のゆきうたさんが冷静にフォローしてみましょう。いやまだ冷静になってるかは甚だ疑問ではありますけど。
そもそも僕の推しメン、休養を取っていたんですね。
http://www.keyakizaka46.com/s/k46o/diary/detail/15048?ima=0000&cd=member
このブログを期に、たまーに存在が見え隠れしてはいたものの、表立って志田愛佳が出てくることはありませんでした。
今冷静になったけど、半年以上推しメンの情報なかったの…。お前らどうやって生きてたの…。ていうか、どうやって生きてたの俺…。
という状況だったので、もちろん諦めていたわけではなかったものの、「帰ってこないかもしれないね」というのは、心のどこかで皆考えていたと思います。志田愛佳の卒業というのは、欅坂ファンなら誰しもがよぎっていた、伏線だったとも言えます。
故に理屈としては理解出来たんです。少なくとも僕は。ファンの皆さんも理解はできたと思います。「ああ、そうか。しょうがないね」と。
ただもちろんですが、納得できるかと言われれば話は別です。紅白歌合戦出場の決定、欅坂46全体としては初の写真集発売を目前に控えた、なんの前フリもない、無機質な発表でした。
年末に迫ってお膳立ては整ったと思うファンも少なくなかったはずです。写真集発売の事前情報では推しメンの写真も入っているという話も出てましたし…。この辺が僕の言うところの「感情」ですかね。理屈が感情に追いつかない話は、後でまたちゃんとしたいと思います。あの感覚はこの辺の事実も関係あるのかもしれませんけど、それだけじゃないもっと自らの言葉でハッキリとケリをつけたほうがいいような気がするので。
とまあ、ある程度の客観的事実と、僕の主観混じりな推しメン卒業発表までの流れをザッと振り返ってみました。全く状況を知らない人でも少しは経緯は理解していただけたでしょうか。わからなかったら適当にコメントくれれば対応するかもしれません。しないかもしれません。
そろそろ事実確認はいいでしょうかね。推しの話していいですか。
うちの推し、猫っぽいんですよ。
クールっぽい表情が結構似合うし、活動期間末期は坂系にしては珍しくガッツリ髪の毛染めて歌ったりしてました。1人が好きだったりする側面もありますし。
そのくせ笑うと可愛いし、こんなナリの癖にバラエティ能力は高いし、ああもう、魅力という点ではどこから話したらいいのかわかんないよもう。聞きたかったら1晩明かしてやるのでかかってこい。得意分野で急に話を振られたオタク特有の喋りをしてやりますから。
いつから推していたのか、何かそれはもうわかんないですね。でも多分、サイレントマジョリティーが出る前から推してたのは覚えてます。推しとしての付き合いは2年半以上続いたんだね推しメン…。
さて、そろそろ今回の卒業に関して僕の思う所をまとめてみましょうか。
時系列的に追いかけて、最終的に今どういう心境なのかってまとめ方がなんとなく無難な気がするので、丁寧に解説していきましょう。
最初の報を見た瞬間はよく覚えてます。トイレでうんこしながらなんとなくスマホを開いた時です。金曜日の多分14時過ぎぐらいですね。既に着座して一息ついた後だったのに「あああ…」と軽くうんこが出たようなボイスが漏れたのが鮮明です。うんこだけにね。
死にたくなったので瞬時に話に戻りますが、「そうか、アカンか」っていう諦めに近い感情に支配されました。上記に挙げた事情を脳内が瞬時に呑み込んだんでしょう。この辺が先程申し上げましたが「理屈」ですね。
ただ、何もなくこのまま居なくなるという現実に再び目を向けると、それはそれで理解が追いつきません。せめて何か、何かなかったのか。この置いてかれてる感が「感情」ですね。
ここでゆきうたさんの中でアンビバレントが生まれます。「理屈としては分かってるけど感情が追いついてない」ですね。1時間ぐらいはこの感覚に付きまとわれてましたね。そんなもん、仕事も上手いこと手につかないですよ。今たまたまアンビバレントが流れてきたから言ってやった的なことではないからな。最初から用意してたんだぞ。本当だぞ。
で、もうどうしようもなかったんで。タバコでも吸おうと思って。喫煙所行ってボーッとタバコ吸いながらまたスマホ開けて。そしたらblog更新されたって言うんで。
「そうだよな、いくらなんでも全く声明なしで居なくなるってのはさすがになあ」位のことはちょっと冷静になった今なら思いますけど、当時はそういうこと考える余裕というか、元気もなくて。特に考えもなくなんとなく開きました。
http://www.keyakizaka46.com/s/k46o/diary/detail/18188?ima=0000&cd=member
「なんだ、思ったよりは元気そうじゃん」
と思ってからは、またグルグルと感情が廻り始めます。本人が元気ならとりあえずは救いじゃないのか?とか、それならどっかで動く姿ぐらい見られないものかとか、いやいや文面だけでもう人前で歌える状況じゃないのかもしれないしとか、思考が回った末の着地点は、皆様からするとやや異質なものであるのかもしれませんが、僕の中では原点に立ち返った結論でした。
「ああ、それでも彼女が幸せであってくれればそれでいいのかなあ」
僕がそもそも欅坂を見始めたきっかけって言うのが、以前勤めてた会社で腰をいわしまして、1週間くらい動けなくなったことがあったんです。
んで、週を跨いでもまだ動けませんねってなって。何となくアニメ見たりして中で、意味もなく日曜日の0:35、テレ東にチャンネルがあったんですね。
あっちゃったんですね。
けやかけの初回って今思い返すとぜんっぜん意味わかんないんですよ。欅のメンバーが自撮りした動画をMCと一緒に眺めるだけっていう。いくらなんでも突貫工事が過ぎるでしょって構成で。
そこに映し出されてる子達も、そりゃあまあ、何十倍というオーディションを勝ち上がってきてるわけですから可愛いんですけど、当然のことながら素人感満載で。最初見た時点では「へー、また秋元康がアイドルグループ作ったんだー」位の気持ちで見てたんです。
で、なんとなく視聴を続けまして。見てくうちに、このなんとなくに違う気持ちがプラスアルファされていきます。
「多分売れるんだろうけど、この子達ってどういう風に『アイドル』になっていくのかなあ」
って。
ちょっと言い方が安っぽくなるかもしれませんが、多分僕は欅坂46というドキュメンタリーを見始めた、と言うのが原点にあるんです。少女が多感な時期をアイドルという仕事に心血を注いでいく様を追いかけていきたいなあっていう。
その中でも1番見ていて何かありそうだなと思ったのが恐らく志田愛佳であり、結果的に推しメンという形へと変貌して行ったのだろうなと思い至ったんですね。なんでしょう、悟りの境地なんですかね。
もう少しまとめると、「この子めっちゃ可愛い!追っかける!」とか、「俺が推してスターダムに押し上げてやる」とかではないんですよ、スタートは。「どうなるんだろう?」という探検感覚とでも申し上げればいいんでしょうか。
傍から見てても、本人にとっても色々あって。少なくとも僕らから志田愛佳を追い続けることは不可能になり。年齢的には大人を迎えた彼女を、僕には少なくとも責めることは出来ないし、辞め方どうこうにもケチをつけるのも話は違うよな、とか思って。そして、上記のスタートラインを思い出し、とかやって。
そうすると、後はもう、彼女の今後が幸せであることを祈ることしか出来ないじゃないですか。
この3年間、追いかけさせてくれてありがとうっていう言葉しかかけられないんですよ、僕には。休養期間も含めて志田愛佳にいい意味でも悪い意味でも振り回されたんですから。
無論、振り回されるのが楽しかったから推してたわけですから、全く後悔はないです。正しく、推しは推せる時に推しておけ、ですね。
して、勿論まだ喪失感はあります。今後、欅坂46を同じように見続けることは可能なのか、とかも考えます。今更可愛いで追いかけるように切り替えるには、時間が経ちすぎました。だったら他のアイドルをそういう目線で探しに行く方が作業としては楽だと思います。
でも、それでも。
僕には彼女を責めることは不可能でした。
ありがとう、お疲れ様。
僕らの知らない志田愛佳を精一杯生きてください。
以上、急に推しが居なくなるということでした。
書き終えての雑感、もしくは蛇足です。我ながら結構綺麗に締められたなと思うので、あんまりこういうの書くのも良くないかなって考えなくもないんですけど、書き終えたなりの感想というか、エロゲブログっぽい締め方もひとつ置いとこうかなと。
以前書いた『WHITE ALBUM2』で、かなり好きなシーンがあるんですけど。
主人公の春希がc.c.の冒頭で、元同級生のかずさの事を出版社に書くっていうところがあるんですけど、彼にとってこれを真正面から書くというのはものすごくしんどい作業で。色々と手を打って何とか避けようとするんですけど、それでは出版社からOKが出なくて。
最終的に締切の前日に、本人がぐっちゃぐちゃになりながら徹夜で原稿を書き上げ、その足で出版社に提出するという、僕の中では屈指の名シーンがあります。
感情や思いを文章に載せるのは、すごく難しい作業だと思います。しんどい作業だと思います。正しく届いているのかとか、書くこと自体が正しいのか、とか自問自答は起きます。そして、自らをさらけ出すと言うのは、同時に恥ずかしい作業でもあります。
でも、それでも。
自らを傷つけてでも書きたい、伝えたいという感情が勝る瞬間というのはあるものです。
推しは推せる時に推すように、書きなぐりたい時は書きなぐった方が精神衛生上もよろしいと思います。こうすることでしか感情の整理の仕方を知らないっていうのもあるんだと思いますけど。
予想通り5000オーバーしてきましたね。
こんなもん読んでる暇があったらもっと他のことに時間を費やしなさい。